一般的にパソコンなどの初期設定は、ping応答が拒否設定になっています。
その状態でパソコンに対しpingを打ってもはじかれてしまうため
外からはpingが届かないのか拒否されているのか区別がつきません。
なので、パソコンへのping疎通試験などを行いたい場合は、あらかじめ
パソコン側のping応答の設定を「拒否」から「許可」へ変更する必要があります。
ではさっそく、ping応答の設定手順を以下に説明します。
(windows10での設定方法になります)
コントロールパネルを開きます。
①左下のwindowsマークを押下します。
②「コントロールパネル」と入力します。
③「コントロールパネル」が表示されるのでクリックします。
コントロールパネルが表示されますので
「システムとセキュリティ」をクリックします。
「Windows Defender ファイアウォール」をクリックします。
「詳細設定」をクリックします。
ファイアウォールの詳細設定画面が表示されます。
ping応答はパソコン側で受信したパケットにて対して応答を返すので、
「受信の規則」を設定します。
左メニューの「受信の規則」を選択します。
「受信の規則」の項目から、「ファイルとプリンターの共有(エコー要求 - ICMPv4受信)」を右クリックします。
※今回は、ドメインネットワークではなくプライベートネットワークに対し許可を行うため、
「プロファイル」の項目が、「プライベート、パブリック」のほうを変更します。
「規則の有効化」を選択します。
右側の「有効」という項目のステータスが「いいえ」から「はい」に変わりました。
これで、ping応答は「拒否」から「許可」へ変更されたことになります。
実際にping応答が許可されるようになったのか確認します。
この端末にping応答の「許可」の設定を入れる前に
別のパソコンからこの端末に対し、pingを打ち続けます。
pingを打ち続けるには、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行します。
ping 送信先端末のIPアドレス -t
ping応答が許可されていないので
打ち続けるpingは全てタイムアウトしています。
そのままpingを打ち続け、ping応答を許可させた後の結果です。
ping応答を許可(規則の有効化)した瞬間からpingが応答されるようになりました。
なお、「許可」から「拒否」にする場合の手順は
「受信の規則」の項目から、「ファイルとプリンターの共有(エコー要求 - ICMPv4受信)」を右クリックし
「規則の無効化」を選択します。
以上、ping応答の設定手順でした。