症状
階段の昇り降りで、次の一歩をどの段の階段へ踏み下ろせば良いのか、突然わからなくなることってありませんか?
階段を一段ずつ降りていた(登っていたら、急に次に踏む段が1つ先の段なのかさらにその先の段なのか迷ってしまうことはありませんか?
普段は普通に階段の登り降りができているのに突然階段の登り降りがぎこちなくなることはありませんか?
運動不足?病気?
僕が初めてそのような経験をしたのはおそらく30歳を過ぎたあたりです。
おそらくと表現しているのは、初めてその経験をした時には、「たまたま階段を登るときにバランスを崩しただけだろう」といった程度にしかとらえておらず、当時は特に気にも止めなかったからです。
ところが、それから何度も同じことを経験するようになり、次第にその頻度も高くなっていったため、これはひょっとして何かの病気なのか?と少し気にするようになりました。
ググってみても同じような情報はなかなか見当たらず、このような症状は稀なものなのかと思っていましたが、意外と似たような症状で悩んでいる人は多いようです。
この症状の原因についてですが、一見、運動不足や加齢による筋力の低下など肉体的な問題と捉えられがちですが、実際には脳に原因があるようです。
イップス
階段に限らず今までは何も考えなくても出来ていた行動が急にできなくなる症状のことを専門用語でイップスというそうです。
イソップではありません。
イップスは、誰にでも起こりうる心理的な症状で、意識・無意識のプレッシャーやストレスなどによって、筋肉、神経、脳に影響を及ぼします。
症状のある人の共通点として、家の階段では問題なく昇り降りができることからも、肉体的ではなく精神的なものが影響を及ぼしている事が分かります。
原因はストレス
つまり僕の場合であれば、原因が何であるか特定はできませんが、何かしら抱えているストレスによって、無意識と意識の行動に違いを与えてしまい、意識では一段飛ばしで降りようと思っていたものが、無意識で一段ずつ降りようとしていたのかもしれません。
(僕は普段からほとんどの階段は1段飛ばしで登り降りています。)
20代の頃はそんなこと一度もなかったのが、30過ぎてポツポツそんな症状が出ていることから、歳とって、色々考えることや考えなきゃならない事が増え、必然とストレスが溜まってきているのかもしれませんね。
さいごに
イップス(階段イップス?)は今すぐ何かしら対処が必要なほど深刻になるようなものでは無いと思います。
逆に、これをやればすぐに治る、改善されるといった対処法も特にありません。
イップスは意識の行動と無意識の行動が噛み合っていない状態ということですから、しいて言うならなるべく普段からストレスを溜めないことですね。
とはいえ、症状が悪化した場合には必ず専門家に診てもらうようにしましょう。
また、段数の多い階段から転んだりすると大変危険なので、手すりや壁を掴みながら登り降りするようにしてください。