はじめに

性能はそこそこ欲しいけど、新品で購入するとそれなりの予算が必要になります。

僕は今までノートパソコンを「中古」で買うという発想がありませんでした。
車であれば中古購入に抵抗は無いのですが、パソコンに対しては何となくマイナスなイメージがあったからです。

そのマイナスイメージとは「すぐ壊れる」、「騙される」といったようなものです。

しかし、ある時自宅用のパソコン以外に、外に持ち運べるモバイルノートパソコンが必要になったとき、自宅用のパソコンを買い替えたばかりで予算が用意できず、思い切って中古を購入してみました。

スペックを最低限にすれば、新品でも今は3万円程度で売っていますので、その予算であれば購入できましたが
動きがやはり若干遅いのがゆくゆくになって相当なストレスに変わるので、選択肢には入れませんでした。

それからというもの、一度中古を購入したらそのコスパの良さに味を占め、どうしても必要ってわけでなくても少しでも気になるモデルがあれば、その度に中古ノートパソコンを購入するようになりました。それくらい、中古は手が出しやすいのです!

現在、自宅にはいつの間にか20台以上のノートパソコンがありますが、こちらの記事では、単純にとにかく安く良質なノートパソコンをを手に入れるにはどうすればよいのか、について僕なりの見解をご紹介したいと思います。


中古と新品のメリット・デメリット

ご紹介する前に、まずはいったん中古と新品において、お互いのメリット・デメリットを整理しておきます。
(新品ノートパソコンのメリット・デメリットについては中古のメリット・デメリットの裏返しとなりますので敢えてここで説明はしません)

中古のメリット・・・

・価格

当然、価格になります。
これが中古の最大のメリットであります。
というかこのメリットが無ければおそらく誰も中古を購入はしないでしょう。
人気の度合いによりますが、5年経てばだいたい新品時の20%から10%程度で購入できます。

「世界で初めて誕生したノートパソコン」、「ビル・ゲイツが実際に使用していたノートパソコン」とかいうのであれば、また別の意味で新品よりも価値は上がるかも知れませんが・・・。

・気を遣わない

中古は扱いに気を遣わないので、気楽でストレスフリーです!
有名youtuberが最近紹介していた80万円のノートパソコンであれば、傷つけないように神経を使ったり、万が一壊れた時のショックや代償は計り知れません。
また、僕のように頻繁にカフェなどでノートパソコンを使って作業をしている身からすると、トイレに行くにしても、その間、テーブルに
置きっぱなしのノートパソコンが盗まれるのではないかと気が気じゃありません。
心配性の僕であれば、トイレに行くたびわざわざノートパソコンを一緒に持ち歩くことなりそうです。
その光景は、周りから見るとかなりダサいです。

・廃盤モデルを手に入れられる

既に販売が終了しているモデルであっても、中古であれば運よくみつかる可能性は高いです。
また中古であれば、今まで売られていた前のモデルが対象になるので、選択肢の幅も広がります。

中古のデメリット・・・

・使用感がある

今まで誰かが使っていたものなので、どうしても外装の傷や汚れ、キーボードのテカリ、シール痕があったりします。
ボディの一部が割れてしまっている、なんてこともよくあります。

・故障リスクがある

新品の状態から時間が経過しているため、故障のリスクは大きくなります。
当然ですね。

・保証が無い(または短い)

故障リスクがあるということは、保証期間も短くなります。
保証期間を過ぎてからの修理はそれなりのお金がかかり場合によっては修理代が、パソコンを購入した金額を上回ってしまいます。

・付属品が欠品している

説明書、ACアダプタなどの付属品が欠品している場合あります。
特に説明書なんてものは取っておくことが少ないので、まず説明書は無いと思ったほうがいいです。

・バッテリーの消耗

バッテリーが長時間持つことを売りにしているパソコンでは、カタログやパンフレットに「連続稼働16時間」とか「連続稼働20時間」とか書かれていますが、発売してから5年以上経過している中古パソコンでは、せいぜい2時間程度しか持たなかったりします。
また、自宅用で使われたパソコンですと、常に充電した状態で使用するため、その分バッテリーの消耗が早くなってしまいます。

・OSが古い

現在最新のwindowsは「windows10」になりますが、5年以上前の中古パソコンですと、「windows7」が多いです。
中には、「vista」や「xp」もあり、この2つは既にサポート期間を過ぎており、セキュリティ上、使用するのは好ましくありません。
また、「windows7」も2020年1月にはサポート終了を迎えあと1年半ほどしかサポートが受けられないでしょう。

デメリットの考え方・対処法

中古パソコンの一般的なデメリットは上記に挙げたとおりですが、実は、利用用途によってはあまり気にすることはありません。

では、一つ一つデメリットの内容を見ていきましょう。

・使用感がある

これは、使用感のなるべく少ない中古を購入すればよい話です。
綺麗な分多少価格は上がりますが、探せば意外と程度の良い中古品はいっぱい売られています。

・故障リスクがある

故障リスクは中古品だけでなく新品にもあります。
万が一故障した場合でも、マザーボードなど致命的な故障部位でない限りググれば、大体は自分で解決できるものです。

・保証が無い(または短い)

保証は、故障が起きて初めて意味のあるものになります。
逆に言えば、新品は故障のリスクが少ないので新品に保証がついていてもあまり意味を感じません。
3年保証がついてきたところで、期間内に故障はおきず例えば、3年と1か月後に故障すればまったく保証は意味をなさないのです。

・付属品が欠品している

説明書は、今はググれば何でも情報が出てくる時代ですからそもそも必要ありません。
また、ACアダプタは社外品で安く購入できますし、中古であれば500円程度で売っているものもあります。

・バッテリーの消耗

中古のノートパソコンはそのほとんどが、バッテリーの保証をしていません。
なのでこればっかりは、運にまかせて購入後自分で確認してみるしかありません。
お店によっては、目安としてどのくらいバッテリーが持つのか計測した情報を教えてくれるところもありますので、そういったお店から購入するのもよいかと思います。
実際僕はそういう情報も載せてくれているお店をメインで購入しています。
また、バッテリーもサードパーティー製で安く売られているモデルがあるので、購入を考えているモデルのバッテリーが新品で安く売られていることを確認しておけば、万が一購入したパソコンのバッテリが―かなり消耗していたとしても、リスクカバーできます。

因みに僕はいままで購入したノートパソコンでバッテリー持ちが一番短いので1時間、長いのでは10時間でした。
10時間のパソコンについては、販売元がバッテリー持ち時間の計測結果を事前に6時間と載せていたので最低その程度は持つだろうと安心していましたが、まさか10時間も持つとは想定外した。
しっかりした販売店は過度な広告を載せず、後で購入者側とのトラブルをなるべく減らすため、敢えて状態を1ランク悪いように掲載するため、そういうところから買うと、購入後に期待値を下回るようなことはありません。

・OSが古い

「windows XP」や「Windows Vista」のようにすでにサポート切れのOSは、購入後linuxで使用する予定なら良いですが、そのまま利用するのは、セキュリティ上危険ですのでお勧めできません。
ただ、そもそもこの2つのOSは中古市場すでにほとんど売られていません。
ほとんどは「Windows 7」以降のOSとなります。
また、「Windows 7」は2010年1月でサポートが切れてしまいますが「Windows 7」以降のOSであれば、「Windows 10」へのアップグレードが可能ですので、いづれにしても心配することはありません。
※無償アップグレードは2016年で終了していますが、2018年7月現在も「Windows 7」から「Windows 10」へのアップグレードができることを確認しています。

どこで買うのか

中古パソコンのデメリットとの付き合い方を整理できたうえでそもそも中古ノートパソコンはどこで買えばよいのか?

選択肢としては主に以下の3パターンがあります。
・中古パソコン専門販売のネットショップ
・中古パソコン専門販売の実店舗
・ネットオークション

因みに、僕のおすすめはヤフオクからの購入です。
その理由は、やりかた次第でほかの2パターンよりも圧倒的に安く手に入れることができるからです。
やりかた次第とは、単純に言ってしまえば、オークション独特のコツを使うということです。
しかし、オークションには色々と危険も伴います。
安全にショップから購入したい場合は、専門販売店からお購入をおすすめします。

では、上記に挙げた3パータンの特徴やおすすめのショップを紹介します。

・中古パソコン専門販売のネットショップ

中古パソコン専門販売のネットショップはたくさんあります。
なので、どこの店が一番良いかはぱっと見わかりません。
しかし下記条件を絞って探していけば信用できるお店というのがおのずと見えてきます。

・6カ月以上保証がついている

3カ月保証や1週間保証とかで売られているところは結構あります。
6カ月以上の保証ができるということはそれなりに商品に自信があるということです。

・一定期間であれば、返品がきく

販売時の情報(破損個所や程度の状態)をなるべく細かく正しい情報を載せていれば、届いたあとにトラブルとなることも少ないです。
返品ができるということは、その分そのお店はトラブルが少ないということになります。

・価格が他店より安いものが多い

中古の商品はパソコンに限らず、定価がないため同じものでもお店によって大きな価格差が生まれます。定期的に商品の相場をリサーチしていれば適正価格で販売することができます。
その適正価格を把握したうえで若干価格を下げてきているお店であればやはり信用度が高くなります。
 
・写真が載っている、または状態が詳しく説明されている

破損個所や程度をゴマかして販売しようとすれば、必然的に商品の説明をなるべく簡略化させたくなります。
商品の説明が細かくされているということは、トラブルの原因を防ぎ結果として、信用に繋がります。

・得意分野がはっきりしている(扱っているメーカーがある程度絞られている)

そのお店が商品をどのように仕入れているかというところがポイントです。
同じメーカーのパソコンや、同じ製品をたくさん扱っているということは法人を相手に買取を行っている可能性があります。
(一般的に会社はパソコン等を購入する際、お付き合いだったり割引を条件に同じメーカーに統一し大量購入するケースが多いです。)
大手になればなるほど、取引台数も増えるので、同じメーカーの商品が多いということはそれだけ信用のある取引をしている証拠になります。

上記条件に該当するお店で、僕のおすすめは「Be-Stock」さんと「デジタルドラゴン」さんになります。

Be-Stock

僕が初めて購入した中古パソコンのお店になります。
扱っている商品は多種類ですが、特に東芝のdynabookやrenovoのthink padの在庫数は圧倒的に多いです。因みに僕はこのお店で、「dynabook r732」を購入しました。
実は購入前に、初めての中古パソコンを検討しており不安だったため、お店に電話をし、実際にどのくらい程度が良いのか悪いのか確認したところ、サイトで掲載されている写真とは別に、個別でわかりやすいように写真を送りますよ!といわれました。
もうその時点で「あ、ここなら安心だな」と思い、ポチっとなをしたのを覚えています。
このお店の口コミを、わかるやすく一覧でまとめていただいているサイトがございますのでご参考ください。
このお店がどのくらい評価されているのかがすぐにわかるかと思います。
Be-Stockの口コミまとめサイト



デジタルドラゴン

なんと言っても、ここの凄さは、永久保証というところですね。
中古に対し永久保証を知ったときは正直前代未聞でした。
だとすると、価格は相当高いのではないかと普通思いますが、平均的な価格で販売されています。規模の大きい店だからなせる業なのですかね。
個人的には、扱っている商品が会社向けモデルが多いかなといった印象でした。
こちらのお店についても、口コミをわかりやすくまとめていただいたサイトがありますので参考にしてみてください。
デジタルドラゴンの口コミまとめサイト



・中古パソコン専門販売の実店舗

やはり、実店舗であれば、秋葉原に行くことをお勧めします。
関東在住の方でなければ、なかなか気軽には行けないのが残念ですが。

で、秋葉原は、中古パソコンのお店が本当に多いです。
めちゃくちゃ多すぎてどこがいいのかわかりません。
というか、どこのお店もだいたい同じような価格帯で同じような商品が売られているので、比較が難しいです。

なので、ここでは「価格が安く」「安心」でネットで購入するのは不安なジャンクパソコンが多数置いているお店を紹介したいと思います。

ショップインバース 秋葉原1号店

こちらのお店の特徴は、一般の中古パソコン以外にジャンクパソコンが多数置いてあるところです。
ジャンクパソコンといっても保証がついているものもありますので機会があれば一度お店に足を運んでみるとよいかと思います。
安いものであれば2000円くらいから販売されいます。
ただ商品を物色しにいくだけでも十分楽しめるかと思います。

お店のHP

PCNET 秋葉原ジャンク通り店

このお店もジャンクパソコンを多数扱っており一時期、毎日のように何度も通ったお店になります。

しかし今お店のHPを確認したら、残念ながらこちらは2018年5月に閉店してしまったようです。

お店のHP

秋葉原のパソコン中古ショップについては、またご紹介できるよいお店を見つけたら、別の機会に改めて紹介したいと思います。

・ネットオークション

最大規模の有名なネットオークションは皆さんもご存じ「ヤフオク!」です。
なので、もしネットオークションで何かを購入するなら当然「ヤフオク!」で購入するのが、最も安く良い商品を手に入れる確率が高いです。
しかし、「ヤフオク!」では、個人での販売も多く、いろいろとトラブルになるのではないかと不安に思っている方も多いかと思います。
正直僕自身も最初にヤフオクでもの購入したときはかなり不安でした。その商品の価格が高ければ高いほど不安は大きくなりますので
パソコン購入となれば、事前にその不安を解消しておきたいものです。

そこで、「ヤフオク!」で購入する際の注意点をまとめたいと思います。

・評価の確認

評価の確認はヤフオクをやるうえで、最も基本で最も重要なことです。
目安としては、最低95%以上が「良い」と評価されているユーザのみ取引しましょう。
日本人は、泣き寝入りタイプが多いです。その中でわざわざ「悪い」と評価されている数が5%以上あるということは、不満に感じている取引者は最低でも10%以上に存在します。
10人に1人が不満に思っているというのは相当なわりあいですから絶対に取引は控えましょう。

・写真の掲載数

たまに商品の写真を1枚しか貼らない出品者がいます。
めんどくさいのか、売る気が無いのかわかりませんが都合の悪いところをさらけ出したくないというケースも多いので写真は最低3枚以上掲載されている商品だけを検討しましょう。

・説明欄のボリューム

たまに、スペックでCPUやメモリ、ディスク容量の情報すら掲載していないケースがあります。
情報量が少ない商品は、のちのちトラブルとなる確率が非常に高いので避けましょう。
また、ある程度情報量は掲載されいてが、肝心の自分が知りたい情報が載っていなかった場合は出品者に質問しましょう。
すぐに返信してこない出品者やそもそも反応がない出品者との取引は極力避けましょう。

また、余談ですが、パソコンの場合、バッテリーについては保証外のところがほとんどのため、そもそもどのくらい充電が持つのかなど情報を一切掲載していません。
また、質問しても、答えてくれないところが多いです。
なので、一番いいのはバッテリー残量目安時間まで確認して、掲載してくれているところが一番安心だと思います。

逆に自分がヤフオクで出品する側に立った場合にも、このポイントを抑えて置けば、ほかの出品者との差別化をはかることもできるのでないでしょうか。

・価格設定

入札形式では無く、最初販売金額が固定で設定されているものもあります。
そういった商品は、人気がなく皆敬遠しがちですが、中にはまれにお得な金額が設定されているものもあります。
固定だからと即スルーし見落とすことが無いようにに注意しましょう。

最後に、「ヤフオク!」を利用するにあたってのコツをご紹介します。

・ショップからではなく、個人から購入する

なぜ個人からがいいのか?
それはまず、消費税がかかりません。例えば、1万円5千円のパソコンで落としたとして、消費税が含まれればそれだけで、1200円余計に出費することになります。
500円ずつちまちま入札して手に入れた意味がそれだけで半減します。
そのほかの理由としては、個人であれば経費とかがないので利益上乗せをあまり考えずに出品されていたり、単純に素人が出しているので相場を把握しておらずまれに格安で出品されている場合もあります。
もちろん、そういう商品は周りの落札者との闘いになってしまうのですが、個人相手だと取引に不安を感じる人も多いため、落札者のライバルは少なかったりします。

・検索時間を減らす

ヤフオクでは出品数がかなり多いため、1つ1つ確認しているとそれだけで時間をとられてしまいます。
そうすると落札のタイミングを逃し、結局自分の欲しいものが希望の金額で購入できなかったりするので検索のフィルター機能を大いに活用しましょう。
検索フィルタは自分用にカスタマイズし保存しておけるので、再訪問した際にすぐに希望の条件でフィルタリングすることができます。
あと検索時間を減らす方法のもう1つは、無駄なものは見ないことです。
例えば、「最落あり」と書かれていて、出品側で最低落札金額を設定している場合があります。
しかもその金額は出品者では確認することができず、その多くはかなり高い金額が設定されています。
結局は出品者の設定した金額に達しないと落札することはできず、入札事態が無駄におわるケースがほとんどなので、「最落あり」は全無視でいきましょう。

そのほか、欲しい商品が今までのオークションでいったいいくらで落とされているのか過去の実績から相場を知りたいかたは、「オークファン」という便利なサイトがあります。
ここで購入前にある程度相場を調べておくとで、無駄な出費を防ぐことにつながります。

「オークファン」

まとめ

ノートパソコンは各メーカーで次から次へ新しい商品が発売されています。
その度に新品を買っていては購入サイクルが長くなってしまい、結局買い替え直前の時期では相当古いスペックのパソコンを保持することになります。

であれば、少し古いモデルの中古を短いサイクルで購入し最新ではないが、古すぎることもないスペックを常に維持したほうが
コストも少なくて済みますし、バランスが良いのではないかと思います。












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