東京23区」と聞くと、東京の中心のイメージが強く、それ以上のことはあまり知らないといった人たちも多いのではないでしょうか。確かに「東京23区」とは、一言で言えば東京の中心ということになりますが、23区のそれぞれの区ごとには"特色"があります。この記事では、そういった各区の"特色"、つまりはその区の色を知っていただくため、23区内でのベスト1!ワースト1!をご紹介していきたいと思います。

では、順番に見ていきましょう!

※順番は五十音順で紹介しています。ご覧になりたい区を指定される場合は、下の「この記事の目次」から区の名前をクリックしてください。

 

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足立区

足立区

東京23区でベスト1位!

 

~公園~

足立区の公式HPによると、区立公園面積は2,309,324平方メートルで、23区内で最も広い面積のようです(2017年4月1日時点)。緑がいっぱいっていいですよね。子供たちも道路とかではなく公園で安全に遊べる環境というのは大人からしても安心です。

 

東京23区でワースト1位!

 

~治安・年収・寿命(女性)~

2012年から2016年まで、2番から6番目の順位をさまよっていましたが、2017年、6年ぶりに犯罪件数1番となってしまいました(警視庁調べ)。2017年度の総務省の調べによると、23区で最も年収が低かったのは足立区です。金額にして年収およそ338万円。同じ23区内にある港区は1115万円で、3倍以上の差が開いてます。

ちょっと古いですが2010年度の東京都の調べで、女性の平均寿命が最も低いのは同率3位あり、足立区、江戸川区、江東区となっています。

荒川区

荒川区

東京23区でベスト1位!

 

~情報化~

日経BPでは、「e都市ランキング」という自治体の情報化を評価するランキングを集計しており、それによると、2008年、2009年に2年連続で、荒川区が23区の中で1位を獲得しました。荒川区は最先端を進んでいるようです。尚、2010年以降この調査は行っていないようで、2009年までのデータしか確認できませんでした。

 

東京23区でワースト1位!

 

~寿命(男性)~

ちょっと古い情報ですが、2010年度の東京都の調べで、23区の中で男性の平均寿命が最も低いのは荒川区でした。寿命の短さについては、所得と多さと負の相関があるようです。




板橋区

板橋区

東京23区でベスト1位!

 

~震災安全度~

東京都の『首都直下地震等による東京の被害想定』における最も安全な区は、板橋区となりました。いつ東京で大型地震が起きてもおかしくないと言われている今、震災の影響は非常にセンシティブな問題ですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~地に足を踏み入れたことが無い度~

2017年にniftyにより実施された調査結果によると、東京23区のなかで「行ったことが無い区」1位にランクインしたのは板橋区でした。しかもなんと年代別ごとに、30代以下、40代、50代、60代での調査結果を見てもすべて板橋区が1位に選ばれる結果となりました。どの世代においても、相当な理由がない限り立ち寄ることのない区ということでかなり寂しさを感じざる負えません。

江戸川区

江戸川区

東京23区でベスト1位!

 

~子供・天気・中国人~

2014年1月の東京都の調べによると、子供人口(15歳未満)が最も多いのは江戸川区でした。日本の将来を担う若い人口が多いというのは区の強みですね。

2010年の気象庁のデータによると、江戸川区は23区内で最も降水量が少なく、逆に日照時間が最も長いことが分かりました。雨よりは晴れているほうが、気分も違ってきますね。江戸川区は、中国人人口が最も多い区です。その数約1万5千人です(2018年7月現在)。対して、渋谷区、目黒区、千代田区辺りでは、それぞれの区で1000人~2000人程度ですので、江戸川区にいかに多いかということが伺えます。

 

東京23区でワースト1位!

 

~投票率・寿命(女性)~

2014年都知事選、2013年参院選、2011年都知事選の投票率のデータによると、江戸川区は23区で最も投票率が低いようです。政治に無関心な人が多いということでしょうか。ちょっと古い情報ですが2010年度の東京都の調べで、女性の平均寿命が最も低いのは同率3位あり、足立区、江戸川区、江東区となっています。

大田区

大田区

東京23区でベスト1位!

 

~面積~

総務省によると、大田区の土地面積は23区で最も大きく、その広さは60平方キロメートルとなります。因みに最も小さいのが台東区で、10平方キロメートルとなりますので、大田区は、台東区のおよそ6倍の大きさということになります。

 

東京23区でワースト1位!

 

~気温~

2002年から2015年の気象庁のデータによると、23区内で最も平均気温が低いのは、大田区になります。
ヒートアイランド現象が騒がれている今、気温の問題はかなり深刻になりつつあります。

葛飾区

葛飾区

東京23区でベスト1位!

 

~持ち家~

2010年の国勢調査によると、23区で持ち家比率が最も多いのは葛飾区でその比率は55%でした。
対して最も低かった(つまり賃貸比率が高かった)のは新宿区で、およそ30%でした。

 

東京23区でワースト1位!

 

~地価・婚姻率~

国土交通省の2018年のデータによると、土地の価値が最も低いのは、葛飾区になります。坪単価平均価格にして、118万円です。対して、最も高い中央区では1986万円でその差は約17倍となります。厚生労働省の2017年のデータによると、23区内で婚姻率が最も少なかったのは、葛飾区でした。逆に最も多かったのは、港区という結果でした。




北区

北区

東京23区でベスト1位!

 

~画数~

画数が最も少ないのは北区です。区を除いて、たった5画で書けるので例えば住所を書く際には簡単でいいですね。
逆に画数が最も多いのは葛飾区です。区を除いて25画もあります。

 

東京23区でワースト1位!

 

~知名度・高齢者・平均年齢~

2015年の民間調査によると、23区で最も認知されていない区は北区であるという結果になりました。
残念です。

2014年の東京都の調べによると、北区は人口に対する高齢者(65歳以上)の割合が最も多く、また平均年齢も23区内で最も高いという結果になりました。

江東区

江東区

東京23区でベスト1位!

 

~交通事故(子供)~

2014年の警視庁のデータによると、子供(幼稚園、から小学生、中学生まで)の1人あたりの事故率が最も低いのは江東区でした。子供達にとって安全な環境が整っているようですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~津波の高さ・平均寿命(女性)~

2013年に東京都が発表した「マグニチュード9クラスの南海トラフ地震」が発生した際の被害想定で、最も高い津波を受けるであろうと予測された区は、江東区になります。想定とはいえ、ちょっと不安になりますね。

2010年度の東京都の調べで、女性の平均寿命が最も低いのは同率3位あり、足立区、江戸川区、江東区となっています。

品川区

品川区

東京23区でベスト1位!

 

~知名度~

2015年の民間調査によると、23区で最も認知されている区は品川区であるという結果になりました。
個人的には、新宿区、渋谷区あたりかと思ったので意外でした。

 

東京23区でワースト1位!

 

~情報無し~

これと言って、品川区でのワーストワンなものは見つかりませんでした。

何か情報をお持ちの方いらっしゃいましたら是非教えてください。




渋谷区

渋谷区

東京23区でベスト1位!

 

~保育料~

認可保育園の保育料が23区内で最も安いのは渋谷区です。何とその額は一ヶ月で約7500円。逆に最も高い区は江戸川区で3万1500円でした。その差は大分大きいですね。※保育料は所得により変動します。
上記情報は、平均的な所得階層である中間額(世帯年収約575万円)で算出した結果となります。

 

東京23区でワースト1位!

 

~単身高齢者~

2015年の国勢調査によると、渋谷区は単身高齢者(65歳以上)の割合が23区の中で最も多い区という結果になりました。渋谷区と言えば、若者の街というイメージが強いですが、単身の高齢者が多く住んでいるというのは意外ですね。労働力の減少や生活保護の増加など区の課題は多そうです。

ちなみにこちらの情報は、この記事を読んでいただいた読者様から提供いただきました。
貴重な情報をいただきまして、誠にありがとうございました!

新宿区

新宿区

東京23区でベスト1位!

 

~外国人人口・若い女性~

新宿は、外国人人口が最も多い区で、その数は約4万3千人です(2018年7月現在)。因みに、フィリピン人は足立区に最も多く、インド人は江戸川区に最も多く、そしてアメリカ人は港区に最も多く住んでいます。出身国によって集まる区が異なるところが興味深いです。

2014年の東京都の調べによると、若い女性(20~34歳)の人口比率が最も多いのは新宿でした。なんとなくイメージ通りかな、といった結果です。

 

東京23区でワースト1位!

 

~持ち家比率~

2010年の国勢調査によると、23区で持ち家比率が最も少ないのは新宿区でその比率は30%程度でした。7割が賃貸ということですね。

杉並区

杉並区

東京23区でベスト1位!

 

~平均寿命(男女)・気温~

2010年の東京都の調べで、23区で男女ともに寿命が最も長いのは杉並区でした。日本は世界的にみても寿命が長いことで有名ですが、日本の中心である東京都23区の中で、最も寿命が長いことは本当に素晴らしいことですね。

2002年から2015年の気象庁のデータによると、23区内で最も平均気温が低いのは、杉並区になります。ヒートアイランド現象が騒がれている今、気温の問題はかなり深刻になりつつあります。気温が高くなり過ぎないことが、多少なりとも寿命と相関関係があるのかもしれません。

 

東京23区でワースト1位!

 

~情報無し~

これと言って、杉並区でのワーストワンなものは見つかりませんでした。

何か情報をお持ちの方いらっしゃいましたら是非教えてください。

墨田区

墨田区

東京23区でベスト1位!

 

~坂~

23区内で坂が最も少ないのは墨田区でした。なんと墨田区には坂が一つも無いそうです。サイクリングや散歩に最適な環境ですね。逆に最も坂が多い区は港区でした。その数は118坂になります。

 

東京23区でワースト1位!

 

~図書館の本の数~

2017年度の政府統計の発表によると、区民一人当たりに対する図書館の蔵書数の割合が23区で最も低いのは墨田区です。墨田区にお住いの読書家さんにはあまり嬉しくない情報ですね。まぁ、図書館に行かなくても、本屋さんに行けばよい話なので余計なお世話かもしれませんが。今はネットでも様々な雑誌や本を楽しむことができる時代ということもあり、今後図書館の在り方も変わってくるかもしれません。因みに区民一人当たりに対する図書館の蔵書数の割合が23区で最も多かったのは、千代田区で、その差は圧倒的です。なんと2番目に多い文京区の約2倍ほどの数でした。文京区に住んだらまずは図書館へGOですね!




世田谷区

世田谷区

東京23区でベスト1位!

 

~人口~

2018年時点での世田谷区の人口は、23区で断トツの1位でその数は88万人です。2位の練馬区は72万人となり、その差は16万人となります。因みに最も少ない千代田区は約6万人です。

 

東京23区でワースト1位!

 

~保育園待機児童~

2017年の福祉保健局のデータによると、世田谷区の保育園待機児童数は23区で最も多く、その数はなんと860人以上。一方、豊島区と千代田区はなんと0人でした。

台東区

台東区

東京23区でベスト1位!

 

~男性率~

2016年の人口の統計によると、男性の割合が最も多いのは、台東区となりました。続いては、江戸川区、豊島区。一方、女性の割合が最も高かったのは港区となります。続いては、目黒区、世田谷区。何か、見えてくるものがありますかね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~面積~

総務省のデータによると、台東区の土地面積は23区で最も小さく、その広さは、10平方キロメートルになります。23区で最も大きい大田区とは6倍の差があります。

中央区

中央区

東京23区でベスト1位!

 

~地価・高齢者・平均年齢~

国土交通省の2018年のデータによると、23区内で土地の価値が最も高かったのは、中央区になります。坪単価平均価格にして、1986万円です。高すぎますね・・・とても住むことはできません。最も低い葛飾区と比べると、その差は約17倍あります。

2014年の東京都の調べによると、中央区は人口に対する高齢者(65歳以上)の割合が最も低く、また平均年齢も23区内で最も若い結果となりました。

 

東京23区でワースト1位!

 

~情報無し~

これと言って、中央区でのワーストワンなものは見つかりませんでした。

何か情報をお持ちの方いらっしゃいましたら是非教えてください。

千代田区

千代田区

東京23区でベスト1位!

 

~保育園待機児童・婚姻率~

2017年の福祉保健局のデータによると、千代田区の保育園待機児童数は23区で最も少なく、なんと0人でした。近年問題視されている中、うらやましい限りです。

 

東京23区でワースト1位!

 

~人口~

23区内で人口が最も少ないの千代田区です。因みに人口密度が23区で最も高いのも千代田区になります。区全体の約15%を占める皇居があったり、区全体にオフィスビルが立ち並んでいるためこの結果は想定通りですね。




豊島区

豊島区

東京23区でベスト1位!

 

~保育園待機児童~

2017年の福祉保健局のデータによると豊島区の保育園待機児童数は23区で最も少なく、なんと0人でした。人口がそこまで少ないわけでもないのに、0人という結果は意外ですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~人口密度~

2016年のデータで23区内で最も人口密度が高いのは豊島区です。家賃はそこまで高くもなく、都心には出やすいということか大きな人気があるようですね。

中野区

中野区

東京23区でベスト1位!

 

~若者人口・賃貸~

中野区は、20~34歳の男女両方とも、その人数の区内の全人口に占める割合が23区内で最も多いです。また、ある不動産の調べによると、賃貸物件数が最も多いのも中野区のようです。まさに若者の街といった感じですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~子供・道路の狭さ~

2014年の東京都の調べによると、中野区は0歳~14歳までの子供の数が23区で最も少ないようです。このことからファミリー層が少なく一人暮らし人口が多いことがうかがえます。また、中野区は、全体の道路の平均幅が23区内で最も狭いようで、万が一、火事が起きた際に、中野区の道路の半分程度が消防車で入ることができないといった問題を抱えているようです。中野区はいろいろと特色がありますね。

練馬区

練馬区

東京23区でベスト1位!

 

~気温~

2002年から2015年の気象庁のデータによると、23区内で最も平均気温が低いのは、練馬区になります。海沿いに面した区のほうが気温が低く、練馬区はむしろ気温が高そうなイメージがあり、個人的には意外な結果です。練馬区は日照時間が23区内で最も短いのでそのことが関係してそうですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~歴史~

練馬区は23区で最も歴史が浅い区になります。これは有名な話かも知れませんが、1947年8月に練馬区は板橋区より分離独立し「23番目の区」として誕生しました。




文京区

文京区

東京23区でベスト1位!

 

~治安・投票率・離婚率~

文京区の犯罪件数は23区で最も少なく、治安の良さは常にベスト1位を維持しています。

文京区の投票率は23区で最も高く、ハイレベルな区民性がうかがえます。

文京区の離婚率は23区で最も低く、仲睦まじい夫婦が多いのでしょう。

文京区はやはり憧れの区でした。

 

東京23区でワースト1位!

 

~情報無し~

これと言って、文京区でのワーストワンなものは見つかりませんでした。

何か情報をお持ちの方いらっしゃいましたら是非教えてください。

港区

港区

東京23区でベスト1位!

 

~年収・女性率~

2017年度の総務省の調べによると、23区で最も年収が高いのは港区です。港区民の年収が日本で最も高いのは、昔からかなり有名な話ですね。その金額はなんと1115万円!しかもこのすごさには続きがあります。港区は非労働人口の割合が23区で最も多いのです。非労働人口とは、アルバイトすらしていない学生や専業主婦など、一切お金を稼いでいない人口のことです。港区は他の区に比べ非労働人口の割合が高く、50%以上と統計が出ています。つまり、港区民の働いている人だけの平均年収を算出した場合、優に2000万を超えてしまうことになります。恐ろしいです・・・

2016年の人口データによると、港区は女性率が23区で最も高いです。女性に好かれやすい街なのですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~離婚率・坂~

2017年厚生労働省の発表によりますと、離婚率が最も高かったのは港区でした。因みに婚姻率が最も高いのも港区です。また、港区はシングルマザー率が23区内で2番目に多いことから、自活能力の高い人が多いとも受け取れます。

23区内で坂が最も多いのは港区でした。その数は118坂になります。逆に、最も少ない墨田区は坂が1つもありません。港区の坂の多さは有名で、港区のホームページには「坂図鑑」が紹介されています。

目黒区

目黒区

東京23区でベスト1位!

 

~住みたい街~

ある不動産会社の調査によると、住みたい街ランキングベストワンは目黒区でした。目黒区には、閑静、安全、便利、高級など良いイメージが詰まっているようですね。

 

東京23区でワースト1位!

 

~降水量~

2010年の気象庁のデータによると、目黒区は23区内で最も降水量が多いとのことです。




まとめ

23区のそれぞれの区のランキング結果はいかがだったでしょうか。"イメージ通り" というのもあれば、"意外" なものもあったのではないでしょうか。お伝えした内容は、あくまで数値によるデータですのでこのランキング結果によって、どこの区が素晴らしくてどこの区が劣っているというようなことはございません。今、23区内に住んでらっしゃる方もそうでない方もこの記事の内容が何かの参考になれば、幸いです。

 

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